2011年 12月 15日
待つこと
私の相棒である「ブンブン」が豊科で自宅兼、助産院愛花(あろは)を開業しました。
全てに無垢材を使用した、
大工さんが建てた素晴らしいお家、兼助産院です!
新築の木の香りがとても良くて、あちこちで匂いをかいじゃいました。
そのブンブンから夜中に電話。
助産院愛花での出産第1号である妊婦さんがもうじきお産になるとのこと。
駆けつけてから間もなくして、元気な男の子が誕生しました。
おめでとうございます!&ブンブンもおめでとう!
健やかな成長をお祈りしています。
そして、ブンブンこれからもよろしく(*^^)v
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最近寒くなってきて、おっぱいのトラブルが多くなってきました。
X'masもあるし、お正月もあるし
その前のメンテナンスとして…と、マッサージを受けられる方もいらっしゃいます。
そんな中、出生してから、陥没乳頭のために、なかなか赤ちゃんが直接吸い付いてくれず
ひたすら搾乳をつづけていたお母さんの事を少し。
病院を退院してから、赤ちゃんは自分のお乳に直接吸い付く事が出来ず
顔を近づけると怒ったりして、、、結局搾乳したものを飲ませたり格闘の日々。
キャップをつければ飲める時もあるのですが…。
見通しがつかない自分へのいら立ち。
搾る事で手が腱鞘炎にもなったり
搾乳やミルクは哺乳瓶でゴクゴク飲むのに
自分の乳首は嫌がってしまう、自分を責めたり。。。
いろんな葛藤があります。
私がそのお母さんにしたことと言えば
2週間に1回とか、とにかく顔を合わせて
「大丈夫、絶対搾っていれば吸えるようになる。」と。
もちろん吸わせ方や体重、哺乳瓶での量も合わせて見て行きました。
1ヶ月、2ヶ月と過ぎ、その間にも
無理のない、いろんなやり方でやって行きました。
赤ちゃんが大きくなってきて、哺乳力もついてきました。
お母さんも搾っていると、乳首が柔らかくなってくるんです。
だんだんタイミングが合ってきました。
そして3ヶ月過ぎた時、ようやく両方のおっぱいを直接吸え
量も足りてきたのです。
お母さんに会うたびに、少しずつ自信がついてきたお顔になって
最後は本当にいい顔をしていました。
「ここまで良く頑張ったね!本当に偉かったね。」と言うと
「本当です。自分を褒めてやりたいです。
時間が経てば吸えるようになるんですね。
まさか、○○がおっぱいをこんなに飲んでくれるようになるとは…びっくりですよ。
いろいろあって、何度も諦めようと思ったけど本当、諦めなくて良かった。
ここまで長かったけど、私にはこういう事も大事だったんだなって思いました。
みんなに絶対吸えるようになるって言いたいですね。」と
笑って帰って行きました。
育児って(お産もそうですが)、すぐに答えが出ない時が沢山ありますよね。
今、物があふれていて、すぐにお金を出したりすれば解決できてしまう事が沢山ある。
だから、私たちも(もちろん私も)何か起こったとき、
すぐに結果や結論を求めがちなんですよね。
だから苦しむし。
でも、今回のケースのように
本当は、なかなか答えが見つからない事が人生(育児)には沢山あって、
ゆっくり今やる事をやって、ひたすら待つ事、信じる事が大事だと
昔の人は物なんかなかったから、
自然にそういうことをやっていたのだと思います。
時間もゆっくりだったし。
私はそんな事をお産で、自分の子育てで、皆さんの子育ての相談で教えられている気がします。
ゆっくりやるべきことをやって待つこと
今の私にも必要な事かもしれませんね。