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昭和の助産所

A市にある、昭和の時代の助産院を見学しに。



昭和の、まだ施設分娩がさかんになる前、
自宅分娩や助産所分娩がさかんだった頃の
昭和37年~53年の間、助産院として経営されたとか。

経営されていたMさん(お産婆さん)はもう亡くなられてしまったのですが、
その人生の記録が
「あしあと」と言う自主出版本に記録されていました。

何と、取り扱った分娩数4500例
頭が下がります。

イモイモの仲間のTさんが
このお家の家主さんと知り合いで
近々、このお家が改築されるとのこと。

せっかく診察室と分娩室が残っているので…と
声をかけて下さった。
家主さんのひいおじいさんの時代の出来事だとか。

ここの奥の部屋が分娩室
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広い廊下
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ここで何千もの命が誕生したのだなぁ…
勿論、正常分娩だけでなく、難産も死産も早産も流産も

ホーローの流し台?ここで産まれた赤ちゃんがお風呂に入ったのかなぁ。
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最後にMさんの写真と詩編が
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このMさんは、クリスチャンでした。
もう、ここで鳥肌が…。

そしてH教会の牧師さんが
このMさんを表現するなら…と
この詩編の詩を記載しています。

詩編126篇 5~6節
「涙をもって種をまくものは
 喜びの声をもって刈り取る

 種を携え、涙を流して出て行く者は
 束を抱え、喜びの声を上げて帰ってくるのだろう」

Mさんと
天国でお会いできるのを楽しみに。

お産の時、日常で
常に祈り、偉大なる神様を側に感じていたのではないかと

何だか近くに(勝手に)感じるMさんに思いを馳せながら
帰途につきました。

感慨深いです。
by oka-ayuharu | 2016-07-02 22:01 | 仕事